不便だけど (鉄ヲタには) 楽しいミャンマー国鉄に乗った: ヤンゴン環状線, 空港→市街地

保線状況がヤバい

日本の中古車両がたくさん走っているミャンマーの国有鉄道。そのせいか海外鉄の間ではメジャースポットのようで。駅からボーッとみてたり、街中でたまたま見たりしてると確かに日本の車両は多かった。

今回は空港から比較的近い (とは言っても2~3kmぐらい) Pa Ywet Seik Kone駅 ( ပုရွက်ဆိတ်ကုန်းဘူတာ, パイェッセイコーン?) から ヤンゴン・セントラル (ရန်ကုန် ဘူတာကြီး, Yangon Central) まで乗りました。

利便性でいうと、空港から駅まではそれなりに歩くのでタクシーのが断然便利です。空港から駅までの道も舗装されて無かったりでかなり厳しいので、とくに空港からホテルまで重い荷物持ちながら行くのはかなりしんどい。まぁとはいえ、後述しますが車内はかなり大量の荷物のせて運んでるやつだらけだったので、それはそれで現地流とも言える。。。

前回の記事で書きましたが、僕は今回はたまたま乗り継ぎの都合で空港そばの蚊だらけのホテルに宿泊したので、この区間を使ってみた感じです。

空港から駅まで

空港正面から出て、タクシーの客引きをかわしながらひたすら東に進みます。ゴールはここです。

空港からしばらくは何もない場所をひたすら歩く感じです。

ヤンゴン空港から駅までの道

ヤンゴン空港から駅までの道

歩道はなかったり、あってもボロボロだったり、落とし穴があったりするので気をつけて歩きます。まぁ東南アジアだいたいそうだけど、なんでここまで歩行者のこと考えない道だらけなんですかね。

まぁその辺のぞけば道中特に危険だったり、通れなかったり、困ったりもせず。よく途上国でありがちなGoogle Mapに書いてある道が無い現象や、通行不能だったりもなく。まぁでもちょっとまだ不親切ですよねGoogle Map。関係ないけどバガンで書いて無いみちがあったり、建物の入り口がどこだか分からなかったりは結構ありました。

歩道はけっこうボロボロ

歩道はけっこうボロボロ

しばらく歩いて駅に近づくに連れて集落っぽくなってきます。

駅までのみち

駅までのみち

空き地

空き地

まぁそれなりに汚い。

ちなみに空港側からこの駅にいくときは線路を越えてから、東側から駅にアクセスしたほうが良さそうです。今回は列車の方面的に結局渡るし、ついでに踏切の様子も見物できるし。

駅・踏切

Pa Ywet Seik Kone駅です。ホームと駅事務所的なものが多少あるぐらいでさしてなにもない。

駅

それにしても線路がヤバい。そんな酷暑というほどでもないのに既にぐにゃぐにゃ。こんなにぐにゃぐにゃでも列車は走れるんだな (まぁ速度はだいぶ遅いけど)。これ真夏とかになったらどうなるんでしょうか。

保線状況がヤバい

保線状況がヤバい

踏切は一応管理されています。とはいえ遮断機はもう動かなくなっているようで、列車通過5分前ぐらいにその下にある横開き式の扉のようなものを、警備のおっさんが手動で閉めてました。もちろんカンカンともなりませんし、ライトもつきません。

踏切・閉じた状態

踏切・閉じた状態

一応踏切警備の人もいます。踏切の中で列車を見送るスタイルのようです。日本人の感覚からしちゃうとあぶなっかしくて仕方ないですね。

踏切警備の人

踏切警備の人

まぁでもバイクや歩行者は結構無視します。まぁ電車遅いしね。仕方ないよね。タイとかでもよくある光景ですし、日本でもありますよね。

しかし↓の踏切の内側で待機する斬新なスタイルは始めてみた。

待つところが違う

待つところが違う

「そこ待つとこちゃうちゃう!」と思いっきりツッコミたかったですが、ここでやるとよく分からないことを騒ぐ寒い外人が居るなーと思われるだけで終わる気がしたので、おとなしくしておいた。

(そしてこの人たちは無事に列車に轢かれて死にました。というオチはさすがに無い)

踏切がオープンした直後

踏切がオープンした直後

踏切がオープンするともうそこは合戦場です。車・歩行者・チャリ・人力車?その他いろいろな者たち全員が躊躇せず己れのいく道を進むので、当然踏切の中で大混雑です。まぁこの交通量だからなんとかはけますが、これ以上混雑したらヤバいですよねこれ。

鉄道車両

頭にもかきましたが日本の中古車両がたくさんは走っています。

これもJICA

これもJICA

行き先・種別とか、車内の案内とかすべて日本語でそのまま書いてあります。べつにそこらへんはいいと思うんだけど、非常口ぐらい現地語で書き直したらいいのに。。。というかそもそも非常口は機能しないのかなもしかして。それもそれでどうかと思うけど。

快速

快速

まぁ日本の中古車両は車内がどんな感じか大体想像がつくので、乗る電車が日本製のものではないことを祈りました。幸い僕がのる方向の列車は見慣れない機関車を先頭にした列車でした。やったね。

乗った列車

乗った列車

ちょっと比較的満員だったので人が少ない車両を探して乗り込みました。鉄道が走っている中でみんな乗降していたり、ドアが閉まらず疾走したりはもうタイで見慣れた光景だし、もうビビることは無いだろうとと思って乗ったら、もうこれですよ。

車内

車内

車内が野菜?か何かの荷物だらけ。どうりて人が少ないように見えたわけだ。

なるほど、ミャンマーの鉄道車両はこういう使われ方をするわけですね。ちなみにこの環状線は大阪環状線のように、いろいろな地方路線からきた電車が乗り入れているらしいので、もしかしたらこの車両もそうだったのかもしれません。きっと地方から作物を持ってきてマーケットとかで売るんでしょう。

そして写真では伝わらないんですが、本当にこの電車は揺れまくる。たぶん40km/hも出てないようなちんたらした速度なんですが、これでよく脱線しねーなというような酷い揺れがずーっと続きます。まぁあの線路状態だったらそりゃ揺れるわな。乗り物酔いする人には本当にお勧めしません。もし長距離の夜行列車とかだとこのゆれが一晩中続くことになるんでしょう。ちょっとそれはそれで乗ってみたかったな。(今回はあまり時間を取らなかったため乗れず。残念)

まぁいろいろと結局ビビってヤンゴンセントラルの写真とり忘れたんですが、まぁ無事につきました。とても楽しい鉄道旅でした。

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