[読書記録] 脱法ドラッグの罠
- 脱法ドラッグを排したいという著者の勢いはよく伝わる
- 「脱法ドラッグ」が大麻やコカイン、覚醒剤より危険 (あるいはリスクになる可能性がある) という点を広めるべきというのはその通り
- 当然コカイン、覚醒剤が安全というわけではない
- ただし考察が本当に薄っぺらい。ルポも著者要因 (著者が持つ浅はかな正義感) による失敗の苦労話ばかり。
- あとタイトルとか煽り文句にある肝心の「罠」「なぜ~ハマるのか」あたりの分量も少なすぎる。
- 論考の上で社会をどう良くするか、という重大な観点より、関わっているやつらに対する断罪とか、「悪」はどいつなのか、そして懲らしめてやりたい、みたいな事しかくだらない観点による主張が目立つ。非常に残念。
- 挙句の果てに、最後の中国人被害者の件、「中国も悪い」というバカな政治家のような文言。
- 関わっている人がこのレベルなのも、この「脱法ドラッグ」が広まった要因なのかも、という観点を与えてくれた。