中学生が大麻つこうたという、愛が無い産経の記事

引用From: 幻覚・幻聴…覚醒剤と危険性同じ「大麻は恐ろしい薬物だと認識してほしい」専門家警鐘

大麻取締法違反(所持)容疑で、大阪府内に住む中学3年の男子生徒(15)を逮捕した。警察庁によると、平成27年中に大麻の所持容疑などで摘発された未成年者は144人で

・・・(中略)・・・

「脳に作用するメカニズムは覚醒剤とほぼ同じ。過剰摂取で幻覚や幻聴の症状も出るし、大麻は恐ろしい薬物だと認識してほしい」
 違法薬物に詳しい近畿大薬学部の川畑篤史教授(病態薬理学)はこう指摘する。
 川畑教授によると、大麻や覚醒剤などの薬物は脳内の神経細胞に作用し、神経伝達物質「ドーパミン」を過剰に分泌させる。ドーパミンは学習や意欲などに作用する物質とされるが、過剰分泌は快感を生み、脳がこの快感を覚えてしまえば、「より強く作用する覚醒剤などに誘引されるようになる」という。

  • この川畑篤史という人は、なぜこんなミスリードされるような適当なことを言うのか。それとも毎度のごとく記者が発言を切取り・改竄しているのか。
    • 適当にググって調べてみたが、近畿大学のページresearchmapをみる限りだと、この人は主に鎮痛に関しての薬剤の研究をされているようだけど、特段他の研究者に比べて「違法薬物に詳しい」とは思えない。そりゃこんな記事書いた記者よりは詳しいだろうけど、それを言ったらほとんどの人間が”専門家”だろ。
      • そもそも「違法薬物」という括りが科学的じゃないというツッコミもできるが・・・
    • 特に後半(2ページ目)のつなぎ方は酷い。少なくとも記者は非常に悪質。
  • 記事はちゃんと議論になってる部分は避けて書いてあるが、肝心のタイトルが『幻覚・幻聴…覚醒剤と危険性同じ「大麻は・・・」』の断定は完全に誤り
    • 同等ではないとする根拠が示された文献は言うまでもなくいくらでもある。また例えばオランダ等では、それらを根拠として、覚醒剤やアルコール等と比べ比較的安全な大麻を合法としている
    • 少なくとも「議論がある」or「よく分かっていないから手を出すべきではない」と書くべき
  • 危険薬物であるアルコール (同様にドーパミンを大量に出す) がこう言うときだけ無かったことにされる
    • ぜひこの教授には「脳に作用するメカニズムは覚醒剤とほぼ同じ。過剰摂取で幻覚や幻聴の症状も出るし、アルコールは恐ろしい薬物だと認識してほしい」とも言ってほしかった
  • 大麻 (もちろんアルコール・タバコも) 含むあらゆる薬物乱用は、多くのケースで他の解決すべき重要問題が隣に存在してそちらをまず解決しないと乱用も解決しない (という愛がある視点にたどり着けないダメゼッタイ信者)。そちらに目を向けた方が幸せになる人は多いはず。
    • 本件に対しては何かは分からないが、悪い大人がアクセスしてたり、児童売春がからんでいたり、居場所が無かったり、治療・克服すべき病や障害を抱えていたり、家族に暴力・暴言を浴びせられていたりするケースは多々ある
  • 他の地域で (日本よりは) 科学的・建設的な議論の上で合法化されているという事実はいまや子供でも知れることで、「ここは日本だからダメ」みたいな筋の通ってない理屈は子供にだって通用しない。まずは「正常な成長を阻害する可能性があるので、子供の時はダメ」という科学的事実を今の子供に伝える必要がある (ダメゼッタイ信者は自己矛盾するので口が割けても言えない)。
  • 他の記事含めて、いい加減ニュース記事はもう少し取材源や根拠を明らかにしたらどうだ

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