伊豆諸島めぐり八丈島系列編・2日目・(八丈島)・青ヶ島

0日目~1日目からの続き。読んでない方はそちらからお先にどうぞ。

ずっと思い出しながら記事を書いているんですが、これってブログに載せるのは不正解なのかな。

ブログの「日付」っていつをさすべきものなんだろう。

書いた日、書き終わったった日でいいのかな。気にする必要がないのかな。

まぁいいや。

とりあえず2日目は御蔵島から、いよいよ本命の青ヶ島へ。

朝の御蔵島

久々の早起き・・・

バンガローの寝床は、布団ではなくて薄いスポンジのシートみたいなのだけだったので、体がやや辛い。昨日歩きすぎたせいもあり、足も激しく痛む。普通に歩くのも辛いほど。

僕は、旅行には頭痛薬を持っていく、という変なクセがある。理由も何も忘れたが、今回も例に漏れず持ってきていた。箱を読むと、足の痛みにも使えそうな記述があったので、とりあえず飲んでみた。プラシーボ効果かもしれないけど、これで痛みは結構改善した。ちなみに、痛み止めとはこの時から旅行の終わりまで付き合うことになった。

さて、気になる船の運行情報だけど、島内放送(防災無線?)で、今日の船も「条件付き就航」であると放送していた。まぁ悪い天気ではないし、まず接岸しないなんてことは無いだろう。

すばらしかった、御蔵島。

御蔵島は、最初はおまけ程度に考えていた。下調べをまったくしなかったので、イルカが見られることすら知らなかった。でも、ここも素晴らしいところだった。完全に侮っていた。

ただ、イルカが見られなかったのが残念。これはもう一度くるしかない。

今度は一緒にイルカを見にいく人が必要かもしれない。。。笑

ということで、本日の日程

本日はいよいよ青ヶ島へ向かう。

前回記事の初め書いたように、青ヶ島までの公共の交通手段は、常に満席のヘリコプター(アイランドシャトル)と、低い就航率と激しく酔いやすいという特徴を兼ね備えた船(還住丸)の二つだけである。まぁ、なんか貨物船に乗せてもらうというという手段もあるらしいけど。

今回は、行きも帰りも還住丸の予定である。なんとも激しい賭けだ。ただ幸い、天気予報によれば大して時化るわけでもなさそうだ。

再び長い船旅へ

船を乗り継いで、青ヶ島まで合計七時間ほどかかる。

さるびあ丸2日目

八丈行きの船、さるびあ丸が朝一で出る。それに乗り八丈島へ向かう。やたら朝早いので、起きられるか不安だったが、無事に間に合うことができた。

購入しておいたチケットは二等席のものだった。でも痛み止めを飲んだとはいえ足があまりにも辛いし、なんだか眠いので、横になれる特二等席に行きたい。金額的には数百円しか変わらないし船内もガラガラだったので、乗務員の方にお願いして上級のチケットに変更してもらうことに。

乗務員の方に、「あのー特二等に変えてくださいー」と言ってみる。そうすると、その乗務員はあきれたというか、少しバカにしたというか(言葉悪いか・・・笑)、そんな笑い方をして、「いやーいいよー好きなとこに行きなー」と。サービスしてくれた。

とても感謝しつつ、でもなんで笑われたのか若干腑に落ちないような気もしつつ、とりあえず特二等席に荷物を置く。

船はすぐに出発した。とりあえず休憩。とりあえず船内の自販機で朝食を確保する。甘栗とフライドチキン&ポテトという異色の組み合わせ。しかも朝からまぁ。欧米k(ry

と、ここで気づいた。

このでかい船には乗客が見当たらない。つまり俺しか居ないような感じ。なんとなくさっき笑われた理由も分かったような・・・いやでも腑に落ちないような。本当は、数人の乗客が居たんだけどね。

さるびあ丸船内

さるびあ丸船内

ま、そんなこんなで適当に船内散歩する。そのあと丸一日シャワーを浴びることが出来なかったので、思う存分船内でシャワーを浴びる。

そして、サービスしてくれた特二等席で暫しくたばる。

・・・が、なんだか船内は落ち着かない。やっぱり海が見たい。

ということで到着するまで結局甲板で過ごすことに。

八丈島到着、そして全力でスルー

船は八丈島の底土港に到着する。島の北東部に位置する。

八丈島についたら、青ヶ島行きの船が運行するかどうかをまず確認。港の窓口に直接聞いてみる。

どうやら、やっぱり条件付き就航らしい。でも天気は良いし、まぁ大丈夫だろう。

とりあえず八重根漁港へ速攻で向かう。八重根漁港は、島の南西部に位置し、底土港と正反対に位置するので、やや遠い。つまり島を横断することになる。時間さえあれば歩きたいとは思ったが、結構きびしいので、タクシーをつかった。

タクシーの運転手さんから、八丈富士のこととか、青ヶ島のこととがいろいろと話を聞きつつ、八重根漁港に到着。

還住の夢

還住丸。小さい。これで青ヶ島へいく。

還住丸

還住丸

“還住”という言葉は、たぶんその通り、帰還して、住む、という意味だろうけど、青ヶ島にはこの”還住”に関するエピソードがあるらしい。

昔に青ヶ島が噴火した。多くの人が犠牲になったが、辛うじて八丈島へ脱出できた人々がいた。

彼らは青ヶ島に帰り、そこで再び住む、いわば”還住”という夢を抱きつづけ、何人もの島民が帰還を試みたが、荒波に飲まれ多くの人が亡くなることになる。

そんな中でも、島民は帰ることを諦めず、最終的には全島民の”還住”が果たせた。

・・・ということらしい。(ちょっと不正確かも。。。)

いよいよ勝負

ということで、そんなバックグラウンドがある還住丸ですが、これがまた酔いやすい船という噂。勝負に備えて、とりあえず昼食をとっておく。今べたものがリバーs(ryとかいろいろと考えて、少し心配なような、楽しみなような、そんな気分になりながら乗船券を買い、船内へ突入。

とりあえず座る。それぞれの座席に、エチケット袋と称されるようなビニール袋があるのは想像がついた。しかし、座席の前には、一瞬にして酔いやすい船であることが分かるこの「ビニール袋たらい」の並び。想像を越えていた。

還住丸・たらい達

還住丸・たらい達

恐怖に寒気さえ感じる。。。

幸い、今日は僕ともう一方しか乗っていなかったので心配ではなかった。ただ、たくさんの人を乗せたときの地獄絵図を想像してしまった。この堂々と「酔ってらっしゃい」みたいな戦闘態勢はどうにかしたほうが良い気もする。。。というか、これ自体が船酔いの一つの誘因だともおもう。

そして、船内もわずかではあるが、ガス臭い。仕方ないのは分かるが、これは酔う。ニオイって乗り物酔いの重要なファクターなんだよね。。。

と、まぁ文句ばっかりだが、人も少ないし、しっかりとした椅子もあるので、その意味では快適。

そんなことを思っているうちに、船はいよいよ出港する。

船酔いしてみる・・・?

いままで乗り物で酔ったことはない。船も平気だし、飛行機も、山道を走るバスの最後部座席も平気。ただ、前述のとおりのこの船である。今回ばかりはちょっと不安を感じた。しかし、愚かな事を考えるものである。この際だから船酔いを体験してしまおうか、ということを考えてしまった。乗り物酔いするひとの気持ちを理解するという意味でもね。

ということで、できる限り酔いやすい方法で船の時間を過ごしてみた。椅子に横に座ってみたり、必死で本を読んでみたり、コーラがぶ飲みしてみたり。でも結局は船酔いはできなかった。残念。

ただ、たしかに酔いやすい船である、ということは理解できた。揺れがすごいというのもあるし、なんだか船室が微妙にガス臭いというのもあるし、そしてなによりも、上で書いたように、エチケット袋&たらいの威圧感がある。

乗り物酔いは精神的なところから来るというのが大きいらしい。この「酔ってくれ」といわんばかりのエチケット袋付きたらい達は、酔いの大きな誘因の一つであることは間違いないのだろう。何とかした方がいい気もするが。

・・・とかなんとかいろんなこと考えているうちに、窓から断崖絶壁が見え始めた。

青ヶ島

港に到着すると、宿の人のお出迎えがあった。その人に宿まで送ってもらい、とりあえず部屋に荷物を置く。

そして宿の人に地図を頂く。地図というか観光のパンフレット。竹芝(東京港)を出るとき、三宅島・御蔵島・八丈島のパンフレットを見つけることはできたが、青ヶ島のパンフレットだけはどう探しても見つからなかった。まー宿の数も少ないし、観光には力入れてなくてパンフレット作ってないのかなーとか思ったけど、やっぱり見事なものが現地にはあった。

今日の青ヶ島の天気は、良いような、悪いような、よく分からない天気。まずは集落まわりをまわって商店の場所を確認。

ヘリポート~金比羅神社・・・の寄り道

まずは、地図で見たところ手軽そうな「金比羅神社」という場所へいく。

それは、地図上ではヘリポートを通り過ぎてしばらく歩いたたところにある。でも、実際歩いてみると、ヘリポートを過ぎてすぐのところで道が二つにわかれていた。パンフレットにはどう見ても一本の点線が適当にぐにゃっと引かれているだけ。そして気づいた。

この地図はあまり当てにならない。

まぁそうは言っても、道を見ればどっちが神社へ向かいそうかあらかた検討がつく。なので、寄り道のつもりで、とりあえず神社じゃなさそうな道へ入っていくことに。

道は本当に「獣道」という感じだったが、眺めは素晴らしかった。

あと道端に風呂桶・・・じゃなくてバスタブが落ちていたのが少し気になった。

金比羅神社

今度はヘリポートまで戻って、金比羅神社というところへ。

こっちの道のが整備されている感じはしたが、しかしながら途中で木が倒れていたりしてあんまりwelcomeって感じではない。

まーそっちのが冒険っぽくて好きだけどね。

神子の浦

次は神子の浦の展望台にいく。やっぱり断崖絶壁というだけあって、眺めがとても良い。

そして、展望台の脇には僕を誘うかのような道が。地図上ではこれもニョロッと点線が出ていたので、海までサクッと下りられるものだと思ってしまった。

神子の浦・脇道

神子の浦・脇道

でもよく考えたらここは二百数十メートルの高度にある絶壁である。どう考えてもサクッとは下りられないが、このときの自分は気がつかなかった。

頑張って坂を下りる。途中に、何かを祭ったものがあるのだが、そこまでは舗装されている道だった。かなり急ではあったけど。

何かを祀ったもの

何かを祀ったもの

そっから先は、舗装した道が途切れ、山道のような状態の下り坂が続く。この下り坂がずっと続くものだと思っていた。

20分ぐらい歩いたところで、突如として仮設のような「階段」が現れた。

階段?はしご?

階段?はしご?

しっかりと踏み面があることからは、それが階段であることを強く主張しているように聞こえるが、角度的にはどう見ても階段ではなく、「はしご」と形容されるのが正解な気もする。

写真に収めてはみたが、どうも恐怖感が伝わらない。とにかく見た瞬間は恐ろしかった。絶壁を、躊躇することなく、直線的に下りる「階段」である。普通は急な斜面、というか壁でもあるが、それを下りる道は、くねくねと曲がりくねって、ゆっくりと下りていくものである。この階段は、その常識を打ち破っている。

手足が若干ふるえていた気もするが、引き返すという選択肢はなかった。とりあえず、道がある限りは挑戦しよう、という感じで降りていった。階段は何度も出現し、なんだか出現する度に、角度が「はしご」になっていく。

頑張って海まで降りようとしたが、残念な事に途中で道が崩落していた。海まであと100メートルぐらい。本当に残念過ぎる。

崩落現場

崩落現場

ちょっと写真では分かり辛いか。うまくとろうとしたけど、身の危険を感じてカメラを構えながら近づくことができなかった。

ただ頑張ればいけそうな気がしてしまい、数分悩んだ。最終的に、今回は1人だし、足も痛めてるし、危険を冒すのは止めよう、という判断が勝った。

海に降りたらそこで昼食をとろうとしていたのだけど、それも無理になってしまった。しかも崩落地点は安全に、というか落ち着いて座れるところがない。とりあえず落ち着ける場所まで引き返してから昼食をとることにした。

ということで残りの写真。

無事生還・集落まわり

無事に引き返すことができた。

とりあえず集落を回って、高台の方へ向かう。

緑の人工芝?みたいなものと公共施設たち

集落から山の方を見ると、なんだか緑色の地面がむき出しになっているのが見える。これが何か少し気になったが、その部分の上には電波塔が立っていて、またそこから直線的に降ったところに集落がある、という位置関係を見ると、たぶん電波の通りをよくするためのものなんだろうなー、という推測は立つ。

尾山展望公園

集落から徒歩でいくと結構時間かかる。足に限界を感じつつも、なんとか登りきって尾山展望公園についた。

景色はとても綺麗・・・といいたい所だけど、少しもやがかかって見晴らしは少し悪かった。

ここからは丸山がよく見える。

東台所神社

尾山公園からさらにしばらく歩くと東台所神社という場所につく。どうやらこの神社には言い伝え、というか目的があるらしい。パンフレットには

失恋の腹いせに島民7人を殺傷し、入水自殺をした朝の助の霊を鎮めるために建立された、いわば祟り神を祀る神社。今では縁結びの神様として島民の信仰を集めている。(青ヶ島村役場・青ヶ島パンフレット)

と書いてある。

なんというか、こんなこといっていいのか分からないけど、少しおかしいというか、軽いというか、そんな言い伝えな気はするが・・・まぁだからどうというわけでもない。そもそも神社の言い伝えというのはだいたいこういうもんなのかな。

ちなみに、この日は若干もやがかかっていて、怪しい空気全開の場所だった。

宿への帰り道

地図には、神社から集落へ直行できるかのようなはしごのマークがかかれている。そして、確かに階段のようなものがあるのだが、どうも歩ける気がしない。草がしげりすぎて足元が見えないのだ。

東台所神社からの階段

東台所神社からの階段

写真だとまったく階段が見えないけど、実際は辛うじて石段が見えるくらい。

試しに数メートル歩いてみたが、湿っていることもあり三回くらい足を滑らせて怪我しそうになった。これは無理だと判断して、しかたがなく尾山展望台まで来た道を戻る。それからなんか集落に向かいそうな道があったので、とりあえずはいってみる。やっぱり獣道状態だったけど、方角がしっかり見えるし、迷うことはなさそうだったので躊躇なく道を進んでいった。

途中で車道が見えたときに、ようやく「助かった」と思った。。。

宿に変える前に夕日を・・・

毎回恒例だけど、夕日を写真に納めておく。

夕日ってどこでも見られるけど、どこから見ても綺麗だよね。

宿

無事に帰還できた。

ぐったりしながらテレビを見る。

何度かふれたが、梅雨の前の島の天気は特徴的で、島の上空だけ雲がかかった状態になる。青ヶ島は普段はテレビが見えるらしいが、この時期はその雲のせいで地上波テレビの写りが異様に悪くなる。ということで、仕方なくずっと衛星放送をみてました。

宿の夕食もまた素晴らしいかった。まぐろがうまかった。冷凍じゃないまぐろらしい。なんか生臭さがまったくなかった気がする。むしろ普段食ってるまぐろが劣悪なのかな。

島の旅人

食事は僕と、もう1人の旅行されている方の二人でした。たぶん二十代後半の方。青ヶ島についての話とか、今までした旅行の事とかのお話をした。その方は、船が好きで、いろんな場所へ船旅をしているようでした。

島の話も聞いたところ、どうやら長崎の五島列島が素晴らしく綺麗らしい。特に海がすっごいきれいらしい。

少子化の問題・観光化の関門DSCF3945

途中で宿の方がきて、青ヶ島についての話を伝えていただいた。

どうやら島民の方は、島の人口が減っていることに危機感を感じているらしい。子供もどんどん減っているらしい。高校・大学へと進学するために、八丈や本土へいってしまって、そのまま帰ってこないのがほとんどのようだ。人口もその方がいうには現状160人とかになっているらしい。

人口を増やせばいいってものではないが、減ってしまうのもこまる。どうしたらいいのかねーといっていた。

観光の場所としてもなかなか難しいよなーというようなことも言っていた。なんせ交通難所。船の接岸率も低いし、ヘリコプター使うにも値段が高い。本土から手早くくるには八丈までの飛行機も使わなければならない。船だとやたら時間がかかる。そしていずれにせよ結構な金額がかかる。そうすると、結局海外とかにみんな行ってしまう、ということだ。

観光協会すらないし、整備費も回ってこないとかで、なんだか議会がどうとか、石原さんがどうとか、という事もいっていた。

ちなみに青ヶ島を訪れるのは、島の方が言うには、何らかの目的意識を持った人だけ、ということになるらしい。例えば、僕であれば「たくさんの島に行きたい」という事になるんだろうけど、他には船に乗りたい、とか、あとは神社が好きで巡っている人も結構多いらしい。

ということで、そんなこんなで、無責任ではあるが、離島の難しさを垣間見た気がする。

(いつか3日目につづく。。。)

丸山

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